動画制作のサブスクとは?作り放題と本数固定の違い・料金相場・選び方【2026年版】

この記事でわかること
動画制作サブスクは、月額定額で継続的に動画制作を依頼できる契約です。作り放題型と本数固定型があり、相場は編集特化が月3万〜10万円、企画込みが10万〜30万円、撮影込みが30万円〜。同時進行数・修正回数・契約期間の確認が選ぶ決め手です。
毎月のように動画が必要なのに、そのたびに外注先を探し、見積もりを取り、契約している
——この手間を減らす選択肢が、動画制作のサブスク(定額制)です。一方で「作り放題」という言葉だけで選ぶと、
同時に進められる件数や修正の範囲に制限があり、思ったほど頼めないことがあります。
この記事では、サブスクの種類と料金相場(何を任せるかで月額が変わる理由)、契約前に確認する7つの質問、単発発注との損益分岐、向いている会社・向いていない会社を整理します。
動画制作のサブスクとは|単発発注との違い
仕組み:月額固定で、継続的に制作を依頼する
動画制作のサブスクは、月額の定額料金を支払い、その範囲で継続的に動画制作を依頼できる契約です。
依頼は順番に処理され、1本が納品されたら次の1本に着手する「キュー方式」が一般的です。
単発発注との違い
観点 | 単発発注 | サブスク |
|---|---|---|
支払い | 1本ごとに見積もり・請求 | 毎月定額 |
発注の手間 | 毎回、依頼先の選定・見積もり・契約 | 契約後は依頼するだけ |
予算の読みやすさ | 案件ごとに変動 | 月額で読める |
契約の縛り | 案件単位で完結 | 最低契約期間を設けるサービスもある |
向く場面 | 年に1〜数本、要件が毎回大きく違う | 毎月動画が要る、同じ型で量産する |
単発発注の進め方はAI動画制作を外注する方法で解説しています。
サブスクは「契約モデル」と「提供内容」の2軸で分けると選びやすい
契約モデル:作り放題型と本数固定型
作り放題型 | 本数固定型 | |
|---|---|---|
仕組み | 依頼の本数に上限を設けず、順番に制作する | 月◯本まで、と上限を決める |
実際の制約 | 同時に進められる件数に上限がある(一般に1〜2件が多いとされる) | 上限を超えた分は追加料金 |
向く使い方 | 依頼数が月によって変わる、小さな依頼も頻繁に出す | 毎月ほぼ同じ本数、予算を固定したい |
注意点 | 「作り放題」でも、1本の納品までの時間で実際に完了する本数が決まる | 使い切れない月は割高になる |
提供内容:どこまで任せるか
サブスクの月額に差が出る最大の理由は、何を任せるかの範囲です。大きく次の3段階に分けられます。
段階 | 任せる内容 | 自社が用意するもの | 向く会社 |
|---|---|---|---|
1. 編集(作る作業) | カット・テロップ・BGMなどの編集 | 素材・構成・台本 | 素材が手元にあり、何を作るかが決まっている |
2. 制作(構成・台本から) | 構成案・台本づくりから制作まで | 目的と伝えたい内容 | 動画の専任者がいない |
3. 企画・設計(何を作るかから) | 事業課題の整理、どの動画をどの順で作るかの設計、制作 | 事業課題・目標(相談ベース) | 何を作ればよいか自体を相談したい、複数の用途で継続して作りたい |
撮影は、上のどの段階にも追加できる別の要素です。
撮影クルーの手配まで含むサービスは「撮影込みのフルサービス」と呼ばれ、撮影が頻繁に発生する会社向けです。
編集だけを頼むのと、企画・設計から任せるのとでは、買っているものが違います。
前者は「作る作業」、後者は「何を作るかを決める部分」です。どちらが良い悪いではなく、自社に足りないのがどちらかで選びます。
ツール型サブスクとの違い
Canvaや動画編集ソフトの月額プランは、自社で作るためのツールの利用料で、制作そのものを任せる本記事のサブスクとは別物です。
ツール側の選び方はAI動画制作ツールの選び方を参照してください。
動画制作サブスクの料金相場【2026年版】
タイプ別の月額相場
タイプ | 月額の目安 | 本数の目安 | 向く企業 |
|---|---|---|---|
編集特化 | 3万〜10万円 | 短尺の4本前後 | 素材・台本を自社で用意できる |
企画込みの制作代行 | 10万〜30万円 | 4〜8本程度 | 動画の専任者がいない |
撮影込みのフルサービス | 30万円〜 | 撮影スケジュールによる | 撮影が頻繁に発生する |
上記は2026年10月時点で複数の相場記事が示す目安です。
別の比較記事は外注型のサブスクを月8万〜50万円超と整理しており、出典によって下限・上限にずれがあります。
金額は目安として捉え、同じ条件で複数社に確認してください。
この3タイプは、主に任せる作業の範囲の違いです。「企画込み」の中にも、
台本づくりが中心のものから、事業課題の整理や「何を作るべきか」の設計まで担うものまで幅があり、
設計まで含むほど担当する範囲と必要な人材が増え、月額は上がる傾向があります。
月3万〜10万円の編集特化と、企画・設計まで含むサービスを、金額だけで比べると判断を誤ります。
比べるときは、「誰が何を決めるか」をそろえてください。
料金を左右する要素
- 企画・設計をどこまで含むか:台本づくりだけか、事業課題の整理から設計まで含むかで月額が変わる
- 撮影の有無:撮影は別料金のことが多い
- 修正の範囲:無償の回数、構成変更を修正に含むか
- 同時進行できる件数:多いほど月額が上がる傾向
- 権利・二次利用:媒体や期間を広げると別料金のことがある
1本あたりの費用の目安はAI動画制作の費用相場にまとめています。
「作り放題」の中身を見抜く|契約前に確認する7つの質問
「作り放題」は、依頼できる本数に上限がないという意味であって、いくらでも速く作れるという意味ではありません。
次の7点を聞けば、実際にどれだけ頼めるかが見えてきます。
7つの質問
質問 | 確認する理由 |
|---|---|
1. 同時に進められるのは何件ですか | 作り放題でも同時進行数に上限があるのが一般的。1件なら、前の動画が終わるまで次が始まらない |
2. 「1本」はどう数えますか | 尺、カット数、サイズ違いのバージョン、ショート派生を1本と数えるかで、実質の本数が変わる |
3. 納期の目安は | 初稿まで・納品までの日数。順番待ちの時間を含むかも確認 |
4. 修正は何回、どこまでですか | 回数の上限(2〜3回とするサービスが多いとされる)と、構成の変更が含まれるか |
5. 動画の目的と企画は誰が決めますか | 自社が目的と台本まで用意するのか、提供側が事業課題から何を作るかを設計するのかで、社内の工数と、月額の意味が変わる |
6. 撮影・素材・ナレーションの費用は | 月額に含まれるのか、別料金か |
7. 最低契約期間と解約条件は | 3〜6ヶ月の最低期間を設けるサービスもある。途中解約の可否、通知期限も確認 |
あわせて、権利・二次利用の範囲と、素材やデータの取り扱い(NDA、AIツールへの入力可否)も確認してください。
権利面はAI動画の商用利用チェックリストが参考になります。
実質単価の出し方
月額料金だけでは比べられません。次の式で、1本あたりの実質単価を出してください。
実質単価 = 月額料金 ÷ 実際に完了する本数(修正の往復や順番待ちを含めた本数)
数字は説明のための仮の例です。
ケース | 月に完了する本数 | 月額15万円の実質単価 |
|---|---|---|
本数固定型(月4本まで)を使い切る | 4本 | 3.75万円 |
本数固定型で2本しか頼まない | 2本 | 7.5万円 |
作り放題型・同時進行1件・納品まで約2週間 | 約2本 | 約7.5万円 |
作り放題型・同時進行2件・納品まで約2週間 | 約4本 | 約3.75万円 |
同じ月額でも、同時進行数と納品までの速さで実質単価は2倍変わります。
「作り放題」の価値は、本数の上限の有無ではなく、この回転の速さで決まります。
単発発注とどちらが得か|損益分岐の考え方
損益分岐の式と例
サブスクが得になる本数は、次の式で求められます。
月N本以上で割安 = 月額料金 ÷ 単発1本あたりの費用
仮に、月額15万円のサブスクと、同じ規模・同じ企画の動画が単発で1本5万円の場合を比べます。
月の本数 | 単発の合計 | サブスク | 有利なのは |
|---|---|---|---|
1本 | 5万円 | 15万円 | 単発 |
3本 | 15万円 | 15万円 | 同額 |
6本 | 30万円 | 15万円 | サブスク(半額) |
実際には、次の3点で結果が変わります。
- 単発の見積もりは、企画の有無・尺・修正条件で大きく変わる。比べるときは条件をそろえる。
- サブスクは使わない月も費用が発生する。
- 最低契約期間がある場合は、その期間の総額で比べる。
年に1〜2本なら単発のほうが向く
年に1本のブランドムービーのように、毎回要件が大きく違い、作り込みが主役になる動画は、単発発注のほうが向きます。
サブスクは、同じ型で継続的に作るほど効果が出ます。
メリットとデメリット
メリット
- 発注の手間が減る:依頼のたびに会社を探し、見積もり・契約を取る作業がなくなる。
- 予算が読める:月額が固定のため、年間の予算を立てやすい。
- トーンと品質がそろう:同じ体制が続くため、ブランドの雰囲気や好みが蓄積され、依頼が速くなる。
- 量産・バリエーションに向く:広告の複数パターン、SNSの継続投稿など、本数が必要な用途と相性がよい。
- 小さな依頼も出しやすい:1本ずつ見積もる場合は割に合わない修正や派生版も、枠の中で頼める。
デメリット・注意点
- 使わないと割高:依頼が少ない月も月額がかかる。
- 最低契約期間の縛り:途中解約できない、または違約金が発生することがある。
- 「作り放題」の実質的な制限:同時進行数・1本の定義・修正の範囲で、頼める量が決まる。
- 品質・担当のばらつき:担当者が変わると仕上がりが変わる場合がある。トーンの共有方法を確認する。
- 社内にノウハウが残りにくい:任せきりだと、契約を終えたときに自社で作れる力が残らない。
向いている会社・向いていない会社
観点 | 向いている | 向いていない |
|---|---|---|
本数 | 月に複数本、継続して必要 | 年に1〜2本 |
用途 | SNS・広告の量産、採用・研修・営業など複数用途 | ブランドの基幹CMなど、1本の作り込みが主役 |
体制 | 複数部署から依頼が来る、窓口を一本化したい | 要件が毎回大きく違い、同じ型で作れない |
企画の決まり具合 | 何を作るかが決まっていて作業を任せたい(編集・制作型)、または何を作るべきかから相談したい(企画・設計型) | 何を作るかが決まっていないのに、編集特化型を選ぶ |
撮影 | 撮影をあまり伴わない、または別途手配できる | 大規模な撮影が中心 |
「他社に条件が厳しいと断られた」という場合は、動画制作会社に断られた方へも参考になります。
AI活用型サブスクの見方
ツール型・AI×クリエイター型・従来型の違い
タイプ | 誰が作るか | 向く会社 |
|---|---|---|
ツール型(AIツールの月額) | 自社の担当者がAIを操作する | 社内に操作と編集を担える人がいる |
AI×クリエイター型 | 提供側がAIとクリエイターで制作する | 企画から任せたい、操作や品質管理を任せたい |
従来型(撮影・手作業が中心) | 提供側の制作チーム | 実写・タレント起用が主役 |
AIを使うから必ず安くなるとは限りません。量産や更新が多いほど差が出て、1本を作り込む案件では差が小さくなります。
内製と外注の判断軸はAI動画制作は内製と外注どちらがいいかで解説しています。
AI活用型で追加して確認すること
- AIを使う工程と、人が担当する工程:どこまでをAIが担い、構成・演出・品質管理を誰が見るのか。
- 使用するAIツールの商用利用許諾:商用利用が認められたツールだけを使っているか。
- 権利と二次利用:制作物の権利の扱いが契約書に書かれているか。
- 素材のデータの扱い:未公開の情報や人物の素材をAIに入力するかどうか。
権利の背景はAI動画の商用利用と著作権で解説しています。
bgmnowの場合|AI VIDEO STUDIOの仕組み
当社のAI VIDEO STUDIOは、ここまで説明した作り放題型にあたります。
サービスページに記載している仕組みのうち、選び方に関わる点を、上の7つの質問に沿って整理します。
「作り放題」の考え方
- 依頼数に上限はありません。同時に進められるプロジェクト数はプランで決まり、上限を超えた依頼は順番に待ち、枠が空いたら着手します。
- 数え方は「1本」ではなく「プロジェクト」です。目的ごとの制作ラインを1つの枠として数えます。YouTubeのような継続案件も1つの枠です。
- 撮影は別料金で依頼できます。1本だけのスポット依頼にも対応しています。
- 複数の部署から、1つの契約で依頼できます。
当社が提供するのは「企画・設計」
AI VIDEO STUDIOが提供するのは、編集作業よりも、事業課題から「何を作るか」を決める企画・設計です。流れは次のとおりです。
- 事業課題を整理する
- 何を作るかを決める
- 動画を設計する
- AIとクリエイターで制作する
- 完成したら次の動画へ進む
そのため、素材を渡して編集だけを頼みたい場合は、編集特化型のサービスのほうが合います。
月額も、編集特化型より高めになります。当社が担うのは、動画を作る作業だけでなく、何を作るべきかを一緒に決める部分です。
AIと人の分担
生成AIを制作工程に組み込みつつ、構成・演出・品質管理は人間のクリエイターが担当します。
約4,000名のクリエイターネットワークと、最大で月間1,500本の制作体制があります。依頼する側がAIツールを操作する必要はありません。
向いている場合・向いていない場合
向いているのは、採用・研修・営業・広告など複数の用途で継続的に動画が必要で、何を作るべきかから相談したい会社です。
反対に、すでに作る内容が決まっていて編集だけ任せたい場合、年に1本の作り込みが中心の場合、大規模な撮影が主役の場合は、別のタイプや単発の発注のほうが合うことがあります。商談でも「AIを使えば安くなるのか」とよく聞かれますが、答えは用途と本数によって変わります。
選び方チェックリスト|相見積もりで比べるポイント
候補を2〜3社に絞り、同じ質問で次の表を埋めて比較してください。
- □ 月の本数と用途(広告・採用・研修など)を決めたか
- □ 同時進行数と、「1本」の数え方を確認したか
- □ 納品までの日数(順番待ちを含む)を確認したか
- □ 修正の回数と範囲を確認したか
- □ 企画・台本・撮影・素材の費用が、月額に含まれるか確認したか
- □ 最低契約期間と解約条件を確認したか
- □ 権利・二次利用・データの扱いが契約に書かれているか確認したか
確認項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
月額 | |||
同時進行数 | |||
「1本」の定義 | |||
納品までの日数 | |||
修正の範囲 | |||
最低契約期間 | |||
実質単価(月額÷完了本数) |
導入を具体的に検討する場合は、想定する本数と用途を整理して、複数社に同じ条件で相談してください。
AI VIDEO STUDIOへの相談はサービスページから受け付けています。
よくある質問
編集特化型と、企画・設計から任せられるタイプは、どちらを選べばよいですか?
何を作るかが決まっていて、作業だけ頼みたいなら編集特化型が向きます。何を作るべきかから相談したい、複数の用途で継続して作りたいなら、企画・設計から任せられるタイプが向きます。月額は後者のほうが高めですが、任せる範囲が違うため、金額だけで比べないでください。
途中で解約できますか?
最低契約期間(3〜6ヶ月とするサービスもあります)を設けている場合、期間内の解約は不可、または違約金が発生することがあります。契約前に最低期間・解約条件・通知期限を確認してください。
「作り放題」は本当に何本まで頼めますか?
依頼数に上限がなくても、同時に進められる件数と、1本の納品までの時間で、実際に完了する本数が決まります。月に完了する本数の目安を、担当者に具体的な数字で聞いてください。
撮影が必要な場合も定額に含まれますか?
編集特化や企画込みのプランでは含まれないことが多く、撮影は別料金か、撮影込みの上位プランになります。含まれる範囲を契約前に確認してください。
複数の部署で1つの契約を共有できますか?
サービスによります。部署ごとの契約になるのか、1契約で共有でき請求も分けられるのかを確認してください。AI VIDEO STUDIOは、複数の部署から1つの契約で依頼できます。
まず1本だけ試すことはできますか?
単発(スポット)に対応するサービスもあります。サブスクを契約する前に、1本から頼めるかを確認すると、品質や進め方を見てから判断できます。AI VIDEO STUDIOは1本のスポット依頼にも対応しています。
AIを使うサブスクなら安くなりますか?
用途と本数によります。量産や更新が多い動画ほど差が出やすく、1本を作り込む動画では差が小さくなります。月額だけでなく、実質単価で比べてください。
監修者

Shin
AI活用
動画制作歴10年のCEOに動画の制作・運営ノウハウを徹底的に叩き込まれたCOO。 2023年よりAIツールを本格導入し、制作効率化の実証データを継続的に発信中。



